ヤンデレは現実にいる属性

ヤンデレCDがどうたらという記事ついでに、鷹岑的ヤンデレ三枚下ろしを。

◆「ヤンデレ」は現実に極めて近い性質

僕は以前に「本当のツンデレは現実世界に絶対あり得ない」と、この公記でも断言している。理由は「人というものは、本当に嫌いな人間を、再び好きになると言うことは絶対にない」ことであると思うし、もしも本当に、広義であるツンデレがいるとすれば、それは俳優顔負けの演技役者。嫌ったふりをしている、とんだ食わせ物である。
もしも、「嫌いだったけど、今は好きだ」と思うのならば、きっとそれは相手を心底嫌ってはいないからだと言うことだ。

そういう意味から、僕はツンデレは現実的にあり得ない定義であると考えている。だが、今流行の「ヤンデレ」という定義。「ひぐらしのなく頃に」という作品から急速に知名度を上げたと思われ、恐らく各情報を収集すれば、「(精神的に)病んでるデレデレ」つまり「ヤンデレ」と言うことになるんだろう。
まあ、冷静な視点というか、冷めた目線で言えば、ここ近年の社会における異常犯罪がポピュラーと化し、サブカル文化にまでこういう形でひとつの分野を作ってしまったのかと、嘆く部分もある。
ところが、「ヤンデレ」は現代社会は勿論、歴史上においても実は極めて身近な定義であると言うことは、知識としてあっても良い。

その前に、「ヤンデレ」とは言うが、簡単に言えば、「女版のストーカー」。狭義的に言えば、「萌え系美少女のストーカー」と言うことになる。いわゆる主人公である「男性」を殺傷するほどに愛しているとは言うが、殺傷を考える時点で、危険なストーキングであろう。

◆お市は兄妹ヤンデレ、帰蝶は夫婦ヤンデレ

歴史上では多々、いわゆるヤンデレ女性はいるし、漫談や芝居等々にも題材になっている逸話はある。中でも、戦国の覇王・織田信長と、妹・お市の例だ。
お市はくだんの通り、絶世の美女という評判で、信長の政略結婚の道具として浅井長政に嫁し、浅井家滅亡、信長横死後、柴田勝家に嫁して越前で夫と共に滅んだという。
実はこのお市は、先日このブログでも欲しいなと思った、ヤンデレCDの妹キャラ・落合祐里香君よろしく、多分それ以上に激しいブラコンであったという説もあるようだ。
お市は信長絶対主義で、兄の言うことは何でも聞いた。兄の望む通りに浅井に嫁いで、長政の裏切りを小豆袋に託したのも、こころは常に兄にあったからかとも憶測したり。
お市(参考:戦国無双2)実際に、浅井長政が滅亡した後、信長が斃れるまでお市は再婚はしなかった。信長の側にいたのか、或いはそれが昂じてか、長政滅亡の恨みからかは諸説あるにせよ、本能寺の変に、お市が少しでも関わっていたとすると邪推してみれば、面白い。
お市が信長を異性として慕っていたという可能性は、やはり妄想の範疇を出ずとも、あり得なくはないだろう。絶大な才能とカリスマ性で転嫁を席巻してゆく兄の姿に、絶世の美女と言われる妹が恋い慕い、信長横死の作用となる。
ただ、彼女が羽柴秀吉を終生毛嫌いしていたというのは、やはりなのかなとも思う。

※お市 … 戦国無双2より。こっちの方がヤンデレイメージ沸くでしょ?

一方、信長の正室・齋藤氏(帰蝶・濃姫)は、ヤンデレのイメージが沸きやすい。お市は、比較的純粋に兄を慕うという先入観があるが、帰蝶の場合はツンデレからヤンデレへと変化するという心象がある。
父・齋藤道三から、「信長がうつけだったら刺し殺せ」と渡された懐刀を、「この刃が父上に向けられるかも知れませぬ」と切り返した、才女。
ツンデレの帰蝶は、うつけを装った信長の破格の器量に、ツンデレ以上にのめり込むのも無理はない。
帰蝶(参考:戦国無双2)まあ、彼女との間に子供が出来なかったや、英雄色を好むとの他聞に漏れず、信長は側室を持つのだが、それでも帰蝶のことを大事にしていたとするならば、信長も男だし、帰蝶が終生離れなかった理由もわかる。
彼女がヤンデレを発揮するのは本能寺の変の時。明智光秀に激愛する信長の首を取られるならばと、彼女自身が信長を殺し、業炎に共に消えていったとか。
まあ、勿論、いずれも想像や憶測・邪推に過ぎないかも知れないが、そういう話もあがると言うくらいだから、実はヤンデレという属性は、ここ最近にピックアップされたよりも遙かな昔からあった。
女の情念。一途な愛。同じことをすれば男は犯罪者張りに叩かれるが、女性はそうじゃない。女ストーカーに殺されたいCDまで出るのだから、随分な待遇ではある。

※帰蝶 … 戦国無双2より。個人的にこのひとにだったら殺されるのも一興(笑)

ヤンデレ……しかし結局は

僕はツンデレもヤンデレも別に良いと思っている。ただ、ヤンデレはやれ愛情だ、あなたを深く愛しているからだ、誰にも渡さないだ、やれ何だかんだいっても、男性を傷つける(殺傷)という方向になるのだろう。
それは僕から言わせれば、最後に辿り着く答えは、「殺意」あるいはそれに近いものであると言うことだ。
理解するべきは殺意と愛情は全くの別物。「愛しているから、殺す」などと言うのは、究極の詭弁というもので、殺意は殺意でしかない。人を傷つけることに、愛憎もなにもないだろう。
だが、そう言うあり得ないことを出来るのが創作・サブカル文化の良い点であると言うことは大いに公言できよう。

ちなみに広橋涼君が演じたテイルズオブレジェンディアのヒロイン・シャーリィもヤンデレと言ってもいいかもね。テイルズシリーズに珍しい、ヤンデレキャラか。
ところでドラクエには、今のところヤンデレキャラは見受けられず。コンセプトの違いかもね。

tag : ヤンデレ ひぐらしのなく頃に ストーカー

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鷹岑 昊の自己紹介

鷹岑 昊

Author:鷹岑 昊
【韓国語読み】 응잠호(ウンニョン・ホ)
【年齢】30代前半
【住所】岩手県
【職業】
 会社員
 民主党準党員(衆院岩手4区)
【趣味】
 小説執筆/読書/アニメ・漫画鑑賞
 ゲーム/政治・時事論議
【支持政党】 小沢一郎氏が所属する政党
【嫌悪政党】 自民党・創価学会(公明党)
【尊敬する人】
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 森田 実(政治評論家)
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